今後どのような人材が求められる?2021年採用市場予測

投稿 約1ヶ月前

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2020 年は大きな変化の年でありました。多くの人の働き方が変わり、またそれに伴うテクノロジーの進化と普及もみられました。採用業界もその変化の波を受け、企業が求める人材像も変化しつつあります。

本稿は2020年の振り返りおよび2021年の予測について、弊社アソシエイトディレクターであるCurtis Brownにインタビューしたものです。

採用市場の最前線で活躍するCurtisが肌身をもって感じている市場の変化、これを踏まえた考察が皆様のお役に立ててれば幸いです。

Q. 2020年の採用動向はどうでしたか?

2020年は、国内外を問わず、採用業界全体にとって非常に厳しい一年だったといえます。まず、大企業では採用凍結や人員削減の傾向が見られましたが、これも当然のことと言わざるを得ない状況でした。特にグローバルな大規模企業においてこの傾向は顕著であり、本社がグローバルでの採用凍結を発表することが多くありました。これら大企業の規模に鑑みても、従業員の削減に対応する準備ができていたといえるでしょう。

これに対して、中小企業では、重要な従業員を失うことへの対応に苦慮しているため、ほとんどの雇用が継続していました。これらの企業の多くは、事業の継続性を維持するために、パンデミック期間中も採用を継続する必要がありました。

Q. アドバイザリーグループでは、シニアプロフェッショナル、シングルマザー、ワーキングマザーなど、その労働力を過小評価されている求職者様の雇用に尽力しています。これらの求職者様に対する採用ニーズはどうでしたか?

これらの求職者様に対する、企業のニーズは需要が高かったといえます。企業がリモートワーク(多くの日本企業にとっては異質な概念)の概念を理解しつつある中で、これらの求職者様にとっては大きなチャンスとなりました。なぜならば、多くのシニアプロフェッショナルやワーキングマザーなどは、すでにリモートワークや短時間勤務に慣れていたからです。また、これらの求職者様の多くは、従来からこのような働き方を好んでいたため、企業が時間短縮やリモートワークへのシフトを必要とするようになるにつれて、自ずと当社とご縁のあった求職者様は高く評価されるようになりました。

Q. 全ての分野(経理・財務/人事/セールス&マーケティング/SCM)で共通して重要だと思われるキースキルは何でしたか?
  • ソフトスキルに関して

    リモートワークへの移行が進み、この新しい働き方が多くの働き手にとってチャレンジングな新常識となったことで、対応力コミュニケーション能力が転職の成功の鍵を握るようになりました。採用担当者は、基本的な技術的能力よりもソフトスキルの高い求職者様を優先的に採用するようになりました。

  • ジェネラルスキルに関して

    求職者様ができることが多ければ多いほど、その価値は高まりました。理にかなっていますよね。この傾向はまた、自動化やAIの長期的な傾向とも一致しており、多くの非常に専門的なスキルがAIによって処理されるようになってきたため、それらが担うことができない人間的なソフトスキルや一般的な知識がより重視されています。

Q. 2020年の印象的だったプレイスメントを教えてください。

新たなクライアント企業様の案件かつ2020年最後のプレイスメントでしたが、プロセスは実に迅速かつシンプルなものでした。企業様から頂いた求人内容をみて、私が何年も前から存じ上げているある求職者様が浮かびました。直ぐにコンタクトをしてみると、奇跡的な偶然で、当該求職者様も転職のチャンスを求めておられました。12月の最後の週に見事転職が決まりました。2020年は全体的に困難な1年ではありましたが、私にとっては1年の締めくくりとして非常に喜ばしいものとなりました。

Q. 2021年の採用動向についての予測を教えてください。

大手人材紹介企業の中には、「市場はすべての分野で徐々に改善していくだろう」という大げさな一般論を唱える企業もあるかもしれませんが、実際にはそう単純なものではありません。具体的な予測を3つ挙げてみます。

  • 強力な電子商取引のインフラを持ち、高品質の製品を持つ消費財企業は、継続的なパンデミックを通じて消費財市場を支配することになるでしょう。

  • 2020年には、市場の不確実性のために転職を躊躇する動きが見られました。2021年はこの”転職控え”がそれほど問題にはなることはないでしょう。それに加え、早期退職制度を利用した転職希望者が増えています。東京市場から「求職者不足」のレッテルを剥がすことができるかもしれません。今後12ヶ月間は、求職者が豊富な市場になるはずです。

  • 派遣雇用は回復するでしょう。企業が景気回復への道を歩み始めると、企業は迅速な採用とリスクを抑えた採用を望むようになります。派遣社員は非常に魅力的な選択肢となり、さらに、利用可能な労働力の増加により、雇用が容易になり、これらの候補者が仕事を見つけるのが容易になることを意味します。

Q. アドバイザリーグループが取り扱っている専門分野(経理・財務/人事/セールス&マーケティング)ごとにどのようなニーズが見られるでしょうか?

  • 経理・財務 

    FP&A:企業がビジネスを継続していくためには、財務の管理や予測に細心の注意を払う必要があります。

  • 人事  

    L&D - 企業は人材に投資し、無駄のない労働力を最大限に活用したいと考えているでしょう。強力なL&Dの専門家は、組織の将来の成功を保証する存在です。

  • セールス&マーケティング

    Eコマース - マーケティングは打撃を受けましたが、Eコマースが重要になりました。日本はe-コマースの普及に関してはまだ遅れをとっているためこのスキルは2021年にも強く求められることになるでしょう。

Q. アドバイザリーグループでは派遣・契約社員といった非正規雇用にも力を入れていますが、2021年にはどのような採用ニーズがあるのでしょうか?

 傾向としては、先ほどの回答にもありましたが、このような非正規雇用形態の採用が増えていくのではないかと考えています。理由は2つあります。

  • 企業は柔軟な雇用の選択肢を持ちたいと考えています。派遣や契約社員は最適な選択になると思います。

  • 人材市場では、より多くの候補者が派遣契約にオープンになります。リモートワーク、パートタイム等、多くの人がこのような柔軟なワークスタイルに慣れてきているので、派遣や契約社員といったポジションの増加だけでなく質も上がると思います。

日本では、派遣や契約社員といった雇用形態に関して、比較的単純作業労働との親和性が高いとされてきたせいか、まだまだその価値について正当な評価がされていないと考えています。しかし、今後は日本においても、派遣や契約社員といった非正規雇用は、北米、ヨーロッパ、オーストラリアといった国々で見られるような正規雇用に代わる本物の競争力がある労働力であると評価されることになると信じています。​

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